おかやま老人ホーム紹介センターのSです。
今まで沢山の施設の種類について
ご説明させていただきました。
その中であった、グループホームの
条件の1つに「認知症患者」の
表記があったかと思います。
今回は、その認知症について
詳しく説明していきたいと思います。
そもそも認知症は何かの病気によって
起こる症状や状態の総称です。
老化によるもの忘れと認知症は違います。
誰でも年齢とともに、物覚えが悪くなったり
人の名前が思い出せなくなったりします。
「もの忘れ」は脳の老化によるものです。
しかし、認知症は「老化によるもの忘れ」
とは違います。認知症は、何かの病気に
よって脳の神経細胞が壊れるために起こる
症状や状態をいいます。そして認知症が
進行すると、だんだんと理解する力や
判断する力がなくなって、社会生活や
日常生活に支障が出てくるようになります。
認知症にはいくつかの種類がございます。
主なものとして、
①アルツハイマー型認知症
特に女性に多くみられ、主な症状は
•認知機能障害(もの忘れ等)
•もの盗られ妄想
•徘徊
•とりつくろいなどがあります。
②脳血管型認知症
こちらは男性に多く、主な症状として
•認知機能障害(まだら認知症)
•手足のしびれ・麻痺
•感情のコントロールがうまくいかない
などの症状があります。
③レビー小体型認知症
こちらは、男性にやや多くみられ、
特徴的な症状として、
•認知機能障害(注意力・視覚等)
•認知の変動
•幻視・妄想
•うつ状態
•パーキンソン症状
•睡眠時の異常言動
•自律神経症状などの症状があります。
これらは「三大認知症」といわれ、全体の
約85%を占めています。
こういった認知症のケア方法として、
魔法の認知症ケア「ユマニチュード」と
言われる方法があるのをご存じでしょうか?
ユマニチュードは、ケアをされる患者さんと
一人の人間として向き合う事から生まれる
認知症ケアです。実践すると、これまで
コミュニケーションが上手くとれなかった
患者さんと、嘘のように円滑に
コミュニケーションが取れるようになること
から、魔法の認知症ケアと呼ばれています。
ユマニチュードは見る・話しかける・触れる
立つの4つの基本柱を組み合わせて行います。
この4本柱を基礎とした150を超える
ユマニチュードの技術を取り入れることで、
認知症の患者さんの不安や恐怖を和らげる
ことができます。
「私も同じ価値ある人間なんだ」
「大切にされているんだ」と感じることで、
ケア者との信頼関係が強まります。
その結果無表情だった患者さんに笑顔が戻り
感謝の言葉を口にするなど、驚くべき変化が
見られるのです。
このユマニチュードには注意点があり、
まず理解して行う事と乱暴に行わない事が
条件にあります。
認知症について、きちんと理解した上で
接してあげる事で、お互いに気持ちの良い
コミュニケーションがとれる事でしょう。
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